インドのアフリカ諸国外交
インドとアフリカの交流の歴史は、、、意外と古い。
何も インドにアフリカ系のコミュニティ(とてもとても小さい)が存在する、といったことを言っているのではない。
こちら ご参照
イギリスの植民地だった時代、とくに19世紀の後半、インド亜大陸各地から アフリカの各地、とくにイギリス植民地だった場所に向けて、多数の移民がわたっているのです。
最近では日本でも 「印僑」 という言い方がなされるようになり、世界各地でのその活躍ぶり、存在感がとみに知られるようになっていますが、 アフリカにもまた そういう人たちの子孫がたくさんいるのです。
たとえば、「マハトマ」ガンディーさんが 非暴力抵抗運動を最初におこしたのは、南アフリカにおいてでありました。 かの地における 「インド系」 (19世紀後半にあっては、現在のパキスタンもまた 「インド」 でありました) の人々の権利獲得のために立ち上がる―― 冴えない弁護士だった彼が 一躍公人としての評価を獲得したのは、「インド人」 (現在のパキスタン人を含む!) のための 反アパルトヘイト闘争においてでありました。
この逸話などは、インドとアフリカの近代におけるつながりの深さを とても顕著にあらわしていると言えましょう。
その後、1945年には インドとパキスタンは、イギリス植民地支配から 分離のうえ独立をはたしました。 独立インド (インド国民国家) は、アフリカに対するコネクションを さまざまに活用してきました。 ごく短い期間ではありましたが、インドは第三世界のリーダーとして、新興のアフリカ諸国と緊密な関係をたもってもいました。
インド (そして、パキスタン) は、自国のことで大変で、また冷戦構造が圧倒的になっていきましたから、アフリカ諸国に対する影響力は さほど拡大することはありませんでした。
ただインドは、アフリカとの通商関係を大事に育ててきました。
そして、、、現在!
インド国民国家は、好調な経済を背景に アフリカへのあらたな接近を開始しています。
ここでも、中国が競争相手です。 そして、掛け金は 「地下資源」 です。
もちろんアフリカ外交は 日本外務省にとっても 「虎の子」 のははず。
たとえば、国連外交において アフリカの政府が日本にどれだけ力を貸してくれているかは、知っておいてもよい事実です。
だから、インドや中国のアフリカ外交の新展開は、日本にとっても ホントに他人事ではないのです (が、、、なかなか そういうことは、知られていませんよね、、、)
アフリカがまたも天然資源の単なる供給源にならないことを祈るばかりですが、、、
ともあれ、、、
ロイターに、2008年4月4日付けで載った記事をご紹介します。 インドとアフリカ諸国が首脳会談をもつことになった ―― というニュースです。
======以下引用======
急成長を遂げるインド、資源豊富なアフリカと接近
2008年 04月 4日 20:35 JST
[カンパラ 3日 ロイター] 急速な経済成長を背景に、エネルギー資源を確保したいインドのアフリカ進出が本格化してきた。 ボツワナの砂漠でダイヤモンドを探し回り、スーダンと石油契約を締結し、不安定な治安が続くコンゴ民主共和国に平和維持部隊を送るなど、資源豊富なアフリカでの影響力を強めるため、中国に追いつけ追い越せの積極策を展開している。
今月8―9日には、インド・アフリカ首脳会談が初めてインドで開催される。
アフリカ諸国は、インドを公共・民間の協力関係を通じて開発を後押ししてくれる重要パートナーととらえており、専門家からは、アフリカと長い通商関係を持つインドは少なくとも文化面で中国よりも有利な立場にあるとの声も聞かれる。
[中略]
ただ、積年の不満が爆発寸前という状況の地域もあり、インドにとって全く懸念材料がないわけではない。ウガンダでは昨年、インド企業が砂糖園をつくるため森林を入手しようとした計画をめぐる穏やかな抗議デモが、カンパラのインド人コミュニティーに対する暴力行為に発展し、死者を出す騒ぎとなった例もある。
[中略]
(ロイター日本語ニュース 原文執筆:Tim Cocks、翻訳:長江知加代)
======引用おわり=======
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-31166920080404
=============
■ インドが狙っている資源は、まずは原油! そして、マンガン、鉄鉱石、金、ウランなど。 さらに、インド製品の売り先としての市場価値も視野にはいっている。
■ 中国が、国家をあげてアフリカへと進出しているのは、よく知られている話。 いまや、対アフリカ貿易でインドを追い抜いた。
=============
上の記事にある 「インド・アフリカ首脳会談」 は大成功に終わりました。
「インド・アフリカフォーラム首脳会談」 でグーグル
⇒ ★「India-Africa Forum Summit」 でグーグル ⇒ ★
さて、私たちの世界は これからどういった方向へと動いていくのでしょうか…
【近藤光博】
====================================================
「03. インド情報」カテゴリの記事
- インド情報(2008.04.30)
- CIA in Tibet(2008.04.11)
- インドのアフリカ諸国外交(2008.04.10)
- インドのIT ユニシス-インフォシスの提携(2008.04.08)
- インドのカー・オブ・ザ・イヤーは 韓国車(2008.04.08)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/510793/20028414
この記事へのトラックバック一覧です: インドのアフリカ諸国外交:
コメント
JanJan でなかなかの記事が載った。
http://www.news.janjan.jp/world/0804/0804124764/1.php
一読の価値あり!!です
投稿 コンドウ | 2008年4月15日 (火) 02時58分