目黒に住んでいた頃、「らでぃっしゅぼーや」という宅配会社 から食品などをとっていたことがある。
会員に対して 有機・低農薬野菜と無添加食品などを宅配するというビジネスモデルを、日本では最もはやくから展開していた会社のひとつ、だと思う。
あの頃は まだまだ知られていない会社で、経営としてもかなりご苦労されていたと聞いている。 しかし今では、私の現住所付近でも 配達のトラックをよく見かけるようになった。
日本の首都圏で、有機・低農薬野菜、無添加食品、フェアトレードなどに お金を払う人たちが、ようやく一定の数に達したのだろう。 私としては、とても喜ばしいことだ。
さて、、、
その「らでぃっしゅぼーや」が、カーボン・オフセットにおいて インドとの取引をはじめるとのこと、2008年3月25日付けで プレスリリースが出ていた (こちら)。
会社として様々な問題意識や事情があったのだろう、やや複雑めのスキームが組まれている。 プレスリリースには図が含まれているのだが、解像度の低い(?) 私のラップトップでは そこに記された細かな文字が判読できない。
本文から理解するに、「らでぃっしゅぼーや」の今回のとり組みとは、要するに
- インドの風力発電事業から温暖化ガス排出権を購入する
- その購入額の20%ほど(?)を、別途(?)寄付金として計上する
- それを、世界の子供支援のために寄付する
- 寄付は、三井住友銀行のプロジェクト「Climate & Children Supporters」を通じておこなわれる
- このプロジェクトから、ユニセフなどに寄付金がまわされる
- 「らでぃっしゅぼーや」の今回の寄付金は、モザンビークにおけるユニセフのプロジェクト「水と衛生」に使われる
と、こういうことのようです。
いわゆる「開発」問題と環境問題を 上手にリンクさせようとする試みだといえます。
もちろん、こうした試みが 本当に(!)現地の現場の人びとを 上手にエンパワーすることになるのか、持続可能な発展はこれで達成されるのか、、、など 問題がまったくないわけではないでしょう。
いわゆる「開発」問題や 環境問題へのとり組みとは、それほどに繊細で 真剣な評価を 本来は必要とするものです。
しかし、とりあえず 今できることとして こういったとり組みがあることを、私たちは記憶しておいてよいでしょう。
======以下引用(ただし、書式の一部を引用者改定)======
らでぃっしゅぼーやは地球温暖化防止と開発途上国への支援を同時に実現するClimate&Children Supporters (クライメート&チルドレンサポーターズ)に参加します
有機・低農薬野菜と無添加食品等の会員制宅配会社らでぃっしゅぼーや(本社:東京都港区、社長:緒方大助)は、地球温暖化防止に貢献するためインドの風力発電事業で得られる温暖化ガス排出権を購入します。また、同時にユニセフ(国際連合児童基金)を通じて排出権購入量に応じた寄付により地球温暖化や自然災害の影響を受けている地域の子どもたちを支援するプログラムClimate & Children Supportersの趣旨に賛同。最初の参加企業としてモザンビークにおけるユニセフによる「水と衛生」プロジェクトを支援します。
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■ らでぃっしゅぼーやは開発途上国支援のClimate&Children Supportersに参加します
地球温暖化が原因と思われる自然環境の変化は、世界各地で着々と進行しています。気候変動による洪水や干ばつ、平均気温の上昇など自然災害が起きている地域では、衛生環境が悪く、感染症が発生しやすく、多くの命が危険にさらされ、奪われています。1990年より有機栽培バナナやオーガニックコットンの衣料品などのフェアトレードによる開発途上国の支援に取り組んできた弊社は、欧米で広がる温暖化ガスの排出権取引が、今まさに自然環境の変化を受けている開発途上国の人々への直接の支援にはなっていないのではないかと疑問を感じていました。そこで今回の排出権購入をサポートしていただいた三井住友銀行と検討を重ね、購入した排出権に応じた金額を寄付することで、地球温暖化や自然災害の影響を実際に受けている地域の子どもたちを直接支援するClimate&Children Supporters(以下本プログラム)に参加することを決めました。弊社は、本プログラムを通じて、自然災害が頻発する地域におけるユニセフの「水と衛生プロジェクト」を支援し、子どもたちを守ります。
[図省略]
■ アフリカ・モザンビーク支援について
モザンビークでは、10年以上続いた内戦により基本的な社会サービスのインフラが甚大な影響を残している一方、近年、洪水やサイクロン、干ばつの長期化などの自然災害などにより、生活環境が悪化しています。清潔な水や衛生施設(トイレ)を利用できないため、コレラ発生の脅威に常に直面しており、特に女性や子どもがその影響を受けています。衛生関連の病気から生じる下痢はいまだに子どもの主要な死亡原因で、5 歳未満児の死亡の14%を占めています。
今回、らでぃっしゅぼーやが購入するインドの風力発電事業で得られる温暖化ガス排出権の20%に相当する開発途上国への寄付金は、本プログラムが支援するアフリカ・モザンビークにおけるユニセフの「水と衛生」プロジェクトに活用されます。
【自然災害発生地域の学校における水と衛生へのアクセス促進事業】
●対象:モザンビーク・ソファラ/マニカ州にある20 の学校に通う子どもたち
●実施パートナー:
教育文化省、国家水道局、州公共事業・住宅局、州教育文化委員会、州保健委員会
NGO
●期間: 3 ヵ年(2008 年-2010 年)
●支援事業内容:
・適切な水と衛生施設の提供を通じてマニカ州とソファラ州の二つの緊急事態発生地域で20 の学校の環境を改善。
・子どもたち同士で行われる総合的な参加型衛生教育プログラムを通じて、約10,000 人の生徒たちの衛生習慣(手洗い、安全な排泄処理、水の保全)とライフスキル(水と衛生施設のメンテナンス、HIV/エイズの予防、緊急事態時の水と衛生に関する教育)の改善と強化。
[写真とキャプション省略]
■ らでぃっしゅぼーやは更なる温暖化防止のためにカーボンオフセットを実施します
らでぃっしゅぼーやは、開発途上国で温暖化防止ガス削減事業を実施するCDM(クリーン開発メカニズム)の対象となるインドの風力発電事業の排出権5,000tを取得することで、会員宅へ配送するトラックが排出するCO2(1年分:約4,000t)をオフセット(相殺)します。弊社は、1997年からLPG・CNG・ハイブリッド車など環境配慮車の導入を積極的に進めてきました。また約9万世帯の会員世帯を対象に「打ち水大作戦(2004年~)」「キャンドルナイト(2005年~)」など温暖化防止のための環境イベントを実践してきました。今回取得する5,000tのうち1,000tにつきましては、会員様のご家庭から排出されるCO2を、ご家庭単位でオフセットができるような仕組みなどを検討していきます。
地球温暖化は、農薬や化学肥料を極力使用せず自然の状況を生かして生産している弊社の農家やメーカーにも影響を与えています。冬の暖かさで、本来は越冬するはずのない害虫が生き残って大発生したり、お米やいちごやみかんなどの農作物が、気温の上昇によって従来と同じ時期に収穫できなくなったり味が落ちたりという現象が起きています。全国2,100軒の生産者と取引する弊社は、これらの原因である地球温暖化防止のために、これからも環境負荷が低く温暖化効果ガスの発生が少ないといわれる有機農業や環境保全型農業の発展に邁進すると共に、開発途上国の子どもたちを支援するClimate& Children Supportersの最初の参加企業として、本プログラムが他の企業にも広がることを期待しています。
======引用おわり======
【近藤光博】
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